Tomcatをデフォルトで実行するとログに「AprLifecycleListener」の警告が出力される

Tomcatをデフォルトのまま起動すると以下のような警告のメッセージが表示されます。

The APR based Apache Tomcat Native library which allows optimal performance in production environments was not found on the java.library.path:

毎回初回にしか設定しなくて、対処方法を忘れてしまうのでメモ。
環境はWindowsでバージョンは「apache-tomcat-6.0.29」です。


まず「server.xml」には以下の記述があります。

<!--APR library loader. Documentation at /docs/apr.html -->
  <Listener className="org.apache.catalina.core.AprLifecycleListener" SSLEngine="on" />

ところが通常は*1APR(Apache Portable Runtime)は存在しないので、
このまま実行すると警告メッセージが出力されます。
これが原因です。


対処方法は単純に無効にするか、導入するかの2つです。


1つ目は「AprLifecycleListener」の要素をコメントアウトして無効にします。
APRを導入しないのならばこれでOKだと思います。


2つ目はAPRを導入します。
以下のリンクApache Tomcat 6.0 (6.0.53) - Apache Portable Runtime (APR) based Native library for Tomcatから「tcnative-1.dll」をダウンロードします。
バージョンは最新のものでOKだと思います。
ダウンロードした「tcnative-1.dll」をTomcatの「bin」ディレクトリ等に格納し、
JVMパラメーターで下記を設定します。

-Djava.library.path=[Tomcatをインストールしたディレクトリ]/bin

これで実行すると警告が消えます。
ただAPRを導入した場合コンソールの出力内容は赤いまんまやな・・・


追記
「tcnative-1.dll」を「eclipseディレクトリに格納したら有効になりますね(;^ω^A

*1:Apache Portable Runtime(アパッチ・ポータブル・ランタイム、APR)は、 Apache HTTP Server のサポートライブラリ。 OSとソフトウェアの間でOSなどの環境の違いを吸収するAPIを提供する