WindowsにXAMPP + NetBeansでPHP開発環境を簡単に構築する

仕事でWindows(OSは7の64bit)マシンにPHPの開発環境を構築することになりました。
IDEとエディタのどちらで実装するか迷ったのですが、PHP初体験ということでIDEを使うことにしました。
本当はIDEPhpStormを使いたかったのですが、当然無料のツールだけしか使えないのでNetBeansにしました。
理由としては、ノウハウが多い、公式のドキュメントがしっかりしてる、ネットの評価がけっこう良かったところです。
調べてみると上記以外にも色々あって(知らないのも結構あった)、後は好みの問題かなと思います。


PHPの開発にはPHPとWebサーバー(例えばApache)が必要なのですが、
これらも個別にインストールするより、XAMPPを利用した方が楽チンでした。
XAMPPとはApacheディストリビューションで、Apacheに加えてPHPPerlMySQLなどを一括でインストールすることができます。
読み方はザンプというらしいです。


そんなわけで前置きが長くなりましたが、
XAMPPのインストールからNetBeansPHP実行可能なところまで構築していきます。

1. XAMPPのダウンロード

XAMPPからWindows向けのインストーラーをダウンロードします。

2. XAMPPのインストール

ダウンロードしたexeファイルをクリックします。

いきなりこんなダイアログが出て、ウイルス対策ソフトを入れていると遅くなるとか言ってくるけど、
おかまいなしに「Yes」をクリックします。


この画面で必要なソフトウェアを選択します。
最低限必要なのはPHPApacheです。それ以外は自由に入れてください。


インストールする先も任意でOKですが、
Windowsだと半角スペースが入っていないパスの方が良いと思います。


チェックボックスにチェックを入れて「Finish」をクリックすると、
XAMPPのコントロールパネルが起動します。

http://localhostにアクセスして以下の画面が表示されたら、Apacheは正常に動作しています。


23:13:08  [Apache] 	Problem detected!
23:13:08  [Apache] 	Port 80 in use by "Unable to open process" with PID 4!
23:13:08  [Apache] 	Apache WILL NOT start without the configured ports free!
23:13:08  [Apache] 	You need to uninstall/disable/reconfigure the blocking application
23:13:08  [Apache] 	or reconfigure Apache and the Control Panel to listen on a different port

上記のようなエラーが出た場合は、80番ポートを他のソフトウェアが使用している場合です。
Windowsの場合はIISの可能性が高いと思います。


Apacheが起動するためのポート番号を変更したい場合は、
[XAMPPをインストールしたディレクトリ]\apache\conf\httpd.confをエディタ等で開いて以下を編集します。

58行目付近
#Listen 80
Listen 81

219行目付近
#ServerName localhost:80
ServerName localhost:81

ポート番号を変更した場合はhttp://localhost:81で起動してください。

3 Javaのダウンロード

ここからJDKをダウンロードします。
Java SE8でOKです。

4 Javaのインストール

ダウンロードしたexeファイルをクリックします。
すべてデフォルトの設定でOKです。

5 NetBeansのダウンロード


ここからWindows向けのインストーラーをダウンロードします。

6 NetBeansのインストール

ダウンロードしたexeファイルをクリックします。
すべてデフォルトの設定でOKです。

7 NetBeansしてPHPプロジェクトを作成

NetBeansを起動してメニューの「ファイル」 → 「新規プロジェクト」をクリックします。

カテゴリは「PHP」、プロジェクトは「PHPアプリケーション」を選択して「次へ」をクリックします。

プロジェクト名を入力して、「次へ」をクリックします。
ソース・フォルダは自動的にApache管理下のディレクトリに設定されています。


「終了」をクリックします。
フレームワークを使用したい場合はここでチェックを入れます。


完了するとプロジェクトが作成され、index.phpファイルが自動で開きます。

<?php 
    print "Hello World";
?>

上記のように実装して保存し、Ctrl + F5をクリックします。
ブラウザが起動して「Hello World」が表示されれば完了です。


次はデバッグの設定やComposerによるパッケージ管理、PostgreSQLとの連携等をやっていきます。